慣れてないのですみません。と謝っておくブログ

詩を書いたり書かなかったりします。

屋鳴り

昨夜は怖かったので早々と寝てしまった。
前日から読み始めたネット上の怖い話は、検索上位に上がっていたものをあらかた読んでしまって、それでも物足りない私は次に「心霊スポット」で検索をしてみた。
目に付いたのは、在住県の心霊スポットまとめ。
この土地に生まれ育ったわけではないから、実際のところ心霊スポットなどあるのかも全く知らない。
芸能人の話す怖い話に出てくる旅館で在住県のものがあったので、まさか知ってる旅館じゃないだろうなと思い読んでみることにした。
それはいろいろな心霊HPに載っているものから選ばれており、各記事の紹介をしてリンクを載せたもので、実際にあったことなのか、創作話なのか、個々の心霊スポット話の真偽は分からないのだけれど、とりあえず読んでいたところまでは、現住所の近場でもなく安心して読めるものだった。
いつのまにか、同じ部屋でTVゲームをやっていた家族が二階の自室に寝に行ってしまい、もったいないからと居間の照明を消して、繋がるダイニングキッチンの明かりのみを残した。
そろそろ明日のために寝ないとな、と気にかかりながらも止められないで読み続けていると、やたらと音がする。
屋鳴りだ。
それは分かるのだけど、珍しい位置から聞こえる。
私の座っている場所すぐ近くの後置き食器棚の辺りからなのだ。
今までこの家に暮らしてきて、その辺りから屋鳴りが聞こえたことはなく、ただ今までは家族の見ているTVやゲーム音で聞こえなかったという可能性もある。
だけれど、その屋鳴りの間隔がかなり短いのだ。それも、それまでネットでツイッターを見ていたときには気が付かず、在住県の心霊スポットを読み始めてから気になり始めている。そして食器棚の幅程度の狭い場所の2ヶ所から、違う音がまるで交互に鳴り続けている。
私は、それに気付いて読み進めるのが怖くなって、この不安感をツイッターで呟こうと思ったものの、以前に読んだことのあるブログ記事を思い出して止めた。
それは、あるブログネタとして確か「霊感ある?」というお題が出され、それに参加していた方々のブログで、私が適当に選んで読んだ多くの霊感があると答えている方々が、詳しい話は書くと霊が寄ってきてしまうから書けない、と体験談など全く書いてくれていないのだ。
霊感は全くないが怖い話大好きの私としては、なんだこのブログ記事、と悪態をつきたくなるような2、3行のみのブログ記事に、かなりがっかりした記憶がある。
でもそういう方々は、自分が怖い思いをしてまで記事内容を充実させる必要はないのだ。(参加するだけで、記事内容の評価に関係なくポイントが貰えるというシステムであったため)
そう、その事を思い出したのだ。
何かを感じて、意識していると霊にバレるのは、霊の興味を引いてしまい、新たな怖い体験をすることになってしまうのかも。
それで、私はこの真昼中に昨夜の不安感を吐き出しておくのだ。
屋鳴りもたまに鳴るならさほど気にならない。
でも、数分おきに交互に音のリズムをとり始めたらさすがに怖い。
(今現在、TV等つけていないが昨夜のような食器棚付近からの屋鳴りはないし、食器棚の上の階は私の寝室)